やせっぽち寄稿文

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【乃木坂46/しあわせの保護色】歌詞の意味を考察 白石卒業曲に込められた想いとは

乃木坂46『幸せの保護色』
グループを中心で支え続けてきた絶対的な存在・白石麻衣の卒業ソングだ。

 

しあわせの保護色

しあわせの保護色

  • 乃木坂46
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

いかにも白石麻衣らしい、なんて言い方をするのは安っぽいかもしれないが、どことなく彼女の人間性を感じてしまうような優しい楽曲。

ここでは楽曲の歌詞に注目しながら、彼女の卒業ソングに込められた意味をじっくり考察したい。最後までお読みいただければ幸いだ。敬称略。

 

歌詞考察

しあわせはいつだって近くにあるんだ
保護色のようなもの 気づいてないだけ
I found it . Will be good
I found it . I khow well
I found it . In my heart
やっと見つけた  

乃木坂46 しあわせの保護色

難しい解釈をするまでもなく、 この楽曲で歌われていることは「幸せはいつもそばにある」という前向きなメッセージだけである。
保護色のように日常に溶け込んでいて、あまりに当たり前のこと過ぎて見えていなかっただけで、実はいつもすぐそばにある。

そんな事実に、当たり前だった何かを失うとき、彼女が卒業するこの瞬間になってようやく気が付くのだ。今までの日常は幸せにあふれていたのだと。

 

慌ただしい日々に流されてた
些細な事が大事な事だった
そう空の色風が運ぶ花の香り
風景も感情も永遠じゃないんだ 

乃木坂46 しあわせの保護色

 慌ただしい日々に流されていたけど、当然だと思っていたすべてが実は大事なことだった。今ある幸せは永遠じゃない。空の色も、花の香りも、風景も感情も、そしてもちろん白石麻衣という存在も。

だから前を向こう。別れを惜しむのはやめよう。今そばにある幸せを大切にしよう。
穏やかな優しい曲調で、そう諭されているような感覚になる。

 

溢れ出す ”白石らしさ”

乃木坂46の過去の卒業ソングを振り返ると、「さよなら」という悲しい出来事を必死に受け入れ、なんとか前に進もうとする場面が描かれることが多かった。

ハルジオンが道に咲いたら。

サヨナラに強くなれ。

帰り道は遠回りしたくなる。

別れの名残惜しさに浸りながら、別れに意味を見出しながら。

 

だけど今回は、何もかもが違っていた。

さよなら言ってしまったら
消えてしまうよな
夢の続きはほらすぐそこ

乃木坂46 しあわせの保護色

「さよなら」という言葉が登場するのは2番のたった一度だけ。それもどこかポジティブな文脈で使われているように感じる。さよならをすれば夢が絶たれてしまう気がするけれど、その後もずっと続いていくんだよ、と。

別れの言葉に代わり、楽曲を通して何度も伝えられるのは「幸せはいつもそばにある」という前向きなメッセージだ。卒業ソングと言われればそんな感じもするし、そうでないと言われればそうではないような感じもする。なんだか不思議な感覚に陥る。

 

乃木坂の絶対的なエース、白石麻衣。

いつも乃木坂の中心でグループを支え続けた。まさに、グループに無くてはならない存在だ。自身がいなくなった後のグループの姿を案じ、これまで卒業を先延ばしにしてきた。

もう自分がいなくてもきっと大丈夫。そう確信した上での前向きな卒業だ。”卒業してしまう” というよりは、”来るべき時がついに来た” という印象の方が強い。そこに心配や不安は何もない。あったとしても、きっと彼女はそれを表に出したりしないだろう。

 

僕にできることは
君にヒントを出すこと (しあわせとは...)
簡単な見つけ方
悲しくなった時は思い出してほしい
しあわせはいつだって近くにあるんだ
保護色のようなもの 気づいてないだけ

乃木坂46 しあわせの保護色

別れが訪れようと、大切なモノをひとつ失おうと、しあわせはいつだって近くにある。
保護色のようなもの、気づいていないだけ。

自分の卒業を悲しい出来事にしたくない。そんな彼女の想いが伝わってくるような、前向きで優しい卒業ソングだ。

 

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