3rdミニアルバム「ハイパークラクション」収録、ポルカドットスティング「オトシマエ」。疾走感あふれる爆速ロックチューンです。
私はまだまだこんなもんじゃない。そんな雫さんの猛烈な信念を感じさせる歌詞がこれまたかっこいい。
この記事ではそんな歌詞に注目して、楽曲の魅力を紐解いていきたいと思います!
歌詞解釈
「落とし前」とは「喧嘩や自らの失敗の後始末」のこと。
自分自身や社会に対しての反骨心がこれでもかと込められた曲になっています。
1番
嘘が嘘をまた呼んできて
噂話に火がついて
見た事ない奴らが集まってきて
同じ顔をして笑っている
オトシマエ 作詞 雫
嘘が嘘を呼び、見たことない奴らが同じ顔して笑う。
ネット上でよく見かける批判や炎上を指しているのでしょう。誰かの炎上を嗅ぎつけて、それまで関わったこともない匿名アカウントが同じようなリプライで嘲笑ってくる、そんな情景が目に浮かびます。
揚げ足取られてる暇もないし
摺り足で静かに歩きたい
でもそんなこと私にはできないな
私にはできないな
オトシマエ 作詞 雫
ネットの批判に気を取られてる暇はないから、気づかれないようにひっそり暮らしたい。
でもそんなこと彼女にはできやしないんです。そんなくだらないことで躊躇なんかしていられない。まだまだこんなところで落ち着けやしないから。
雫さんらしいロックな歌詞。
HIGH FIVE きらめく摩天楼
私、退屈している
終わらない、たったの15秒は要らない
じれったい 今更他人と
同じ顔しちゃいたくない
つまらない、今この30秒を永遠にしたくなるの
オトシマエ 作詞 雫
今の退屈した状態のままじゃ終わらない。もどかしい。今更他人と同じじゃいられない。
15秒、30秒という秒数についてですが、TVCMの長さを指しているものと思われます。アルバム「ハイパークラクション」のコンセプトは「コマーシャル、広告」。もともとは実はこの楽曲もCMのオーダーで製作された、という経緯もあります(ROCKIN'ON JAPANインタビューより)。
たったの15秒じゃ私は収まりやしないし、30秒なんて限られた時間永遠にしてやりたいわ!みたいな凄まじい気概が感じられますね。
ちなみに「HIGH FIVE」はハイタッチのこと。
どうでもいい気休めは
あいつと共に消えて行った
白と紺のボーダートップスが被るような人生を
過ごしたいわけじゃない
オトシマエ 作詞 雫
ちょっとした安心感はあいつとともに消えていった。
”あいつ”の正体についてですが、”白と紺のボーダートップスが主人公と被っていた人物”のことを指しているんじゃないか、と個人的に思います。
自分らしく生きていると充足感を感じていたところで、ちょうど服が被っている”あいつ”を見かけてしまった。それで自分の感性が平凡なものであるように感じて、いてもたってもいられなくなった。今更他人と同じ顔していたくないのに。
余談ですが「あいつと共に消えて行った」が「アイスボーン(モンハンの新作)に消えてった」にしか聞こえないのはきっと私だけじゃないはず。
誰かは私を許すけど
私なら私を許せない
こんなこと続けてる場合じゃないな
まったく ヘドが出る
オトシマエ 作詞 雫
誰かと似たような感性で退屈な暮らしをしている自分を私は許せない。自分の怠慢さにヘドが出る。
自分を卑下ような言い方は期待の裏返し。まだまだ自分はこんなものじゃない。そう訴えているような、非常にクールな歌詞。
HIGH FIVE きらめく摩天楼
私、退屈している
終わらない、たったの15秒は要らない
じれったい 今更他人と
同じ顔しちゃいたくない
つまらない、今この30秒を永遠にしたくなるの
オトシマエ 作詞 雫
こんなんじゃまだまだ終わらせない。CMサイズなんかじゃ収まりやしない。人と同じでなんていたくない。
まさに過去の自分の過ちやネット上の誰かとの争いに”落とし前をつける”ような、破壊力抜群な楽曲です!
まとめ
ポルカらしい疾走感溢れるロックチューン。
「落とし前」という言葉の意味は、「喧嘩や自らの失敗の後始末」。
こんなもんじゃまだまだ終われない。
揚げ足取られることに怯えて躊躇なんかしてられない。人と同じじゃいられない。私はまだまだこんなもんじゃない。作詞・雫さんのとてつもない気概を感じます。
これからも音楽界を突っ走っていくポルカドットスティングレイ。ますます目が離せません!
おすすめ記事はこちら
ご意見・ご感想はお気軽にコメントください。