RADWIMPS「祝祭(Movie edit) feat. 三浦透子」。
理屈ではない、陽菜に心惹かれる帆高の感情をそのまま歌にしたような不思議な1曲です。
新海誠監督の映画「天気の子」の主題歌。
自身の声ではなく女声が欲しいというRADWIMPS. 野田洋次郎さんの要望で、オーディションの末に女優の三浦透子さんをゲストボーカルとして迎え製作されました。
7月19日発売のサウンドトラック「天気の子」に収録されており、現在全国のCDショップや書店、インターネット、iTunesなどでご購入いただけます。
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歌詞解釈
※映画の結末に関するネタバレは一切ありません。
聴きたい曲も見つからない 憂鬱な一日の始まりが
君の大げさな「おはよう」で すべて変わってしまう不思議
君の言葉はなぜだろう すべて映画で言うところの
クライマックスの決め台詞 のように大それていて好き
祝祭(Movie edit) feat.三浦透子 作詞 野田洋次郎
不思議なことに、音楽では晴らせない朝の憂鬱な気持ちも君の「おはよう」ですっかり晴れてしまう。どこか途方もない君の言葉が好き。
理由もわからないままに、陽菜に心惹かれていく帆高の心の内がそのまま描写されています。
「すべて変わってしまう不思議」「君の言葉はなぜだろう」という風に、君の魅力の正体が何なのかはなにひとつ唄われません。穂高も知らないから。だけど、そんな帆高の感情もなんだか共感できてしまう不思議。
「恋に落ちる」という感覚が見事に名状されているような、そんな印象を受けますね。
臆病とは病だとしたら 治る気配もない僕の
目の前に現れたあなたは まるでさも 救世主顔
僕の中を光らせる鍵を なぜに君に持たせたのか
そのワケをただ知るそのために 生きてみるのも悪くはないよね
祝祭(Movie edit) feat.三浦透子 作詞 野田洋次郎
僕に勇気をくれるあなたは、まるで救世主のようだ。どうして君が僕を救う存在なのか。それを知るために生きてみるのも悪くはない。
「悪くはないよね」なんて回りくどい言い方してますが、要は陽菜と過ごしたくて仕方がない帆高です。素直になれない感じが絶妙に描かれていますね。
なぜ、僕自身でも他の誰かでもなく、陽菜に鍵を持たせたのか。なぜ、僕と陽菜を惹き合わせたのか。その理由を求めて、陽菜と生きていくことを帆高は決心しました。
君じゃないとないよ 意味は一つもないよ
ムキになって「なんでよ?」って聞かないでよ
祝祭(Movie edit) feat.三浦透子 作詞 野田洋次郎
君じゃなきゃ意味はない。理由なんて聞かないでほしい。
とにかく陽菜と過ごしたい帆高。彼を突き動かしているのは、理屈ではない感情です。
だから、理由なんか聞かれても答えようがありません。
キリがないが言うよ 君がいい理由を
2020番目からじゃあ言うよ
キリがないが言うよ 君がいい理由を
1番目は君があてて
祝祭(Movie edit) feat.三浦透子 作詞 野田洋次郎
言い出したらきりがないけど、君が理由を知りたいっていうならじゃあ言うよ。
でも1番目は君が当ててね。
なんだか初々しいカップルの会話みたいでほっこりしますね。
好きな陽菜の前で、散々「君じゃないとないよ」とか「2020番目からじゃあ言うよ」と見栄を張っておきながら、結局「1番目は君があてて」と答えを濁します。
陽菜の前でちょっと強がっている感じの帆高ですが、1番目の理由なんて知らないのです。
なぜだかわからないけれど、陽菜に心惹かれる帆高。恋してますね。。。
まとめ
理屈じゃ説明できない「恋」の感覚をそのまま歌にしたような、不思議な1曲。
「不思議」「なぜだろう」「なぜに」という単語が繰り返し登場し、自分でも理由がわからないまま心惹かれていく帆高の内面が描写されています。
それが「恋に落ちる」という感覚を見事に表しているようで、野田洋次郎さんが当たり前のようにやってのける表現の凄さを改めて実感させられますね。
陽菜に心惹かれてく帆高。彼の心の内がなんだか手に取るようにわかるような、フレッシュな一曲です!
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