やせっぽち寄稿文

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【セカオワ】「インスタントラジオ」歌詞解釈/彼らの音楽の原点がここに!

デビューシングル「幻の命」収録、世界の終わり「インスタントラジオ」。

最高にポップで、希望にあふれた彼らの音楽の原点がここにあります。

SEKAI NO OWARIのライブではもはや定番となっている、明るく軽快な1曲です。

インスタントラジオ

インスタントラジオ

  • SEKAI NO OWARI
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

歌詞解釈

この曲の歌詞はとにかくまっすぐ。

彼らの希望を込めたメッセージが、子供のような純真さをもって私たちの心に響きます。

 

 

1番

 Ladies and gentlemen
Boys and girls
Are you ready yeah
30 minutes INSTANT RADIO
presents smile all over the world.

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

 簡単に訳すると「皆さん、準備はいいですか? 30分間のインスタントラジオは世界中に笑顔を贈ります」といったところ。

曲の開始を宣言するもので、ラジオ冒頭の挨拶のようなものかと思います。

正式な歌詞には掲載されていませんが、実際の音源ではこのように歌われています。参考までに。

 

 

カボチャを割って生まれた「Radio」
怪物は美女とPoprock「Radio」
満月の提供 骸骨の「Radio」
地球から発信 「INSTANT RADIO」
世界が終わって生まれた「Melody」
時間と光のLoveloveな「Melody」
幽霊たちの命の「Melody」
PopでCuteなセカオワ「Melody」 

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

 この「インスタントラジオ」、そして彼らの音楽の概要が示されます。

「怪物」に「骸骨」、「幽霊」と、いきなりおとぎ話のオンパレード。

「言いたいことを伝えたいんだったら、おもしろくなきゃいけない」深瀬さんは当時のインタビューでこう語っています。

現実の世界ではなく、あくまでファンタジーの中で思いを歌うセカオワの世界観はこの当時から何も変わりません

 

 

朝まだ眠い太陽もちょっと寂しいお月様も
みんな笑えたら良いのに みんな笑ったら楽しいのに
燃やされそうな森林や 殺されそうな鳥の悲鳴を
笑い声に変えられないかな そしたらきっと楽しいのに 

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

 みんな笑えたらきっと楽しいのに。

そんな純粋な願いが歌いあげられます。

「朝まだ眠い太陽も…」という、いかにも5,6歳の子供が言いそうなお願い事のトーンで「燃やされそうな森林や 殺されそうな鳥の悲鳴を…」という重いテーマを謳ってしまうのがなんとも彼ららしい。

それがどれだけ困難なことか、という議論は無しにして、「もしそうならきっと楽しいのに…」と希望だけを歌うのです。そうすることで、それができない大人たちのいざこざがなんだか馬鹿らしく思えてきます。

 

 

30 minutes INSTANT RADIO presents smile all over the world.
(30分間のインスタントラジオは世界中に笑顔を贈ります)

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

ラジオは世界中に笑顔を届ける。

 この歌詞も、純真なようでいてちょっとした皮肉が込められているようにも感じます。

30分間のインスタントラジオですら笑顔を届けられるのに、大人たちは何をしているの?といった具合に。

彼らの音楽は、あくまで人々を楽しませる「インスタントラジオ」であり続けます。

ちなみに「インスタントラジオ」という言葉は、当時深瀬さんが聞いていたネットラジオのプログラムに由来するそうです。

 

 


 

2番

世界が終わって生まれた「Melody」
時間と光のLoveloveな「Melody」
幽霊たちの命の「Melody」
PopでCuteなセカオワ「Melody」
カボチャを割って生まれた「Radio」
怪物は美女とPoprock「Radio」
満月の提供 骸骨の「Radio」
地球から発信 「INSTANT RADIO」
地球から発信 「INSTANT RADIO!!」 

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

 1番と同様なので割愛。

『地球から発信 「INSTANT RADIO!!」 』の部分がたまらなく気持ちいいです。

 

 

真っ赤な眼の大臣も 真っ青な顔の病人も
みんな踊れたらいいのに そんな世界なら楽しいのに
涙でぬれた人たちも 死ぬより辛い人たちも
みんな歌えたらいいのに それだけで十分すぎるのに 

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

みんな歌えたら、それだけで十分なのに。

ここでも1番と同じように、純真無垢な彼らの願いが歌われます。

たったそれだけで十分すぎるのに、そんなことすら実現できないこの社会がなんだか恥ずかしい。

「大臣」「病人」「死ぬより辛い人たち」という言葉が用いられることで、その背景にある国際問題や感染症、いじめや差別といった社会問題がそれとなく浮かび上がります。

 

 

 30 minutes INSTANT RADIO presents smile all over the world.
(30分間のインスタントラジオは世界中に笑顔を贈ります)

30 minutes INSTANT RADIO

インスタントラジオ 作詞 深瀬慧

 2番サビ・ラスサビ。

ここも一番と同様なので割愛いたします。

ラスサビの爽快感はファンにはたまらないですね。

 

 

まとめ

「ポップでキュートなセカオワメロディ」。

SEKAI NO OWARIの原点とも言える、闇を抱えつつも明るくて軽快なライブの定番曲。

「SEKAI NO OWARIはポップになっちまったって言うけど、大いに結構じゃないか、昔からポップだよと思ってました」

かつてFukaseさんはインタビューでこう語っています。

その形がロックから、エンターテイメント、ファンタジーへと変化しようと、その根底にある音楽は変わりません。

みんなが笑えればそれだけでいいのに。嘘も偽りもない、ひたすらにまっすぐな彼らの願いが込められた名曲です。

 

 

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