バンドミュージックからファンタジーにいたるまで、ありとあらゆる楽曲を独自の世界観から発信し続けてきたSEKAI NO OWARI。時に命を歌い、時に愛を歌う彼らの楽曲はいつだって美しく響き渡り、人間の何か大切な感情を呼び起こしてくれます。
今回はそんな彼らの楽曲の中で、特に「冬」という季節に聴いておきたい名曲を独断と偏見によりピックアップしてみました。是非この機会に、彼らの楽曲の幻想的な世界観をお楽しみください…!
スノーマジックファンタジー
SEKAI NO OWARI より 「スノーマジックファンタジー」
セカオワの冬の名曲といえばこの楽曲。
《貴方と私は終わりが来るの なのになんで出会ってしまったの?》という歌詞にも表れているように、雪の妖精とのファンタジーという現実離れした恋物語を通じて「命」を歌ってしまったいかにもセカオワらしい楽曲です。歌詞のテーマはかなりエグいけれど、雪が降るたびに口ずさみたくなるようなポップなメロディ。
「言いたいことを伝えたいんだったら、おもしろくなきゃいけない」というVo.Fukaseさんの想いが如実に表れた、ファンタジー期セカオワの最高傑作といえる楽曲だと個人的に思っております。
Dragon Night
SEKAI NO OWARI より Dragon Night ※MVは英語版
「ドラゲナイ現象」とも呼ばれた大旋風を巻き起こした、言わずと知れたSEKAI NO OWARIの代表作。『クリスマス休戦』をテーマに作詞されたという経緯もあり、やはりこの時期に聴くと一層感慨深いです。『戦争』という暗い現実が目の前に広がっているはずなのに、EDMによるダンスサウンドが最高にポップ。
《終わりの来ないような戦いも 今宵は休戦して祝杯を挙げる》
なんだかどんな争いもくだらなく思えてくるような、不思議な魅力がこの曲にはあります。
スターライトパレード
SEKAI NO OWARI 『スターライトパレード』 Music Video TOYSFACTORYJPより
2011年発売のメジャー2枚目のシングル表題曲。冬の綺麗な星空を、聖夜の煌めくイルミネーションを、これほどまでに美しく彩る楽曲を私は他に知りません。Saoriの美しいピアノの音色、Nakajinのノスタルジックなギターサウンド、澄み切ったFukaseのボーカル、そしてオーケストラが美しく絡み合う不朽の名作です。
元々ラジオのキャンペーンソングであり、「文明により失われてゆくもの」を描いたというシリアスな側面も持ち合わせています。
イルミネーション
2018年冬のドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊鳥子~』主題歌。ここまでに紹介した3曲とはガラッと毛色が異なり、暖かくハートフルな世界観の楽曲となっています。”プレゼント”、”サザンカ”、”密の月” などに代表される、最近のセカオワの優しく包み込んでくれるような楽曲の一つ。
音楽という単なる波の振動が、なんだか体温を帯びたような。そんな人間的な温かさを持っている、寒い時期にぴったりな楽曲です。
Mr.Heartache
SEKAI NO OWARI より 「Mr.Heartache」
2015年12月31日に突如MVが公開された全編英語詞の楽曲。アップテンポでどこか懐かしいそのサウンドはお正月の賑やかな実家の雰囲気を想起させます。MVもこの上なく楽しそう。ちなみに撮影地はセカオワハウスです。
しかしただ呑気なだけでなく、その歌詞はとっても素晴らしい。《やあまた会ったねハートエイク もう一度、立ち上がる力を僕にくれよ》といった具合に、『心の痛み』を擬人化して正面から向き合おうとする新しい趣向の楽曲なのです。これまでになかった、革命的な応援ソング。
詳しくはこちらの記事でもまとめています。
cover:『Silent Night』
SEKAI NO OWARIより「Silent Night」
余談にはなりますが、クリスマスの定番曲『Silent Night』のSEKAI NO OWARIカバーがYouTube、各種ストリーミングにて公開されています。セカオワらしい幻想的なメロディー。この機会に是非お楽しみください…!
セカオワ関連の記事はこちらから